「ご飯でも食べに行く?」 お母さんはそう言ってアルバムをパタンと閉じた。 「裕紀乃の卒業祝いと旅立ちのお祝いに」 「行く!」 「何食べたい?裕紀乃の好きなもの食べに行こう」 「焼肉がいいなぁ」 「よしっ!焼肉に行こう!着替えてくるから待ってて?」 「うん」 お母さんはソファーから立ち上がるとリビングを出て行った。 私はアルバムを持って、それをゆっくり捲っていく。 お母さんとの思い出が詰まったアルバム。 それを笑顔で見ていた。