後ろから抱きしめられて固まったままの私。
でも……。
「ひゃぁ!」
水澤先生が私の耳元に息を吹きかけてきて思わず変な声が出てしまった。
さっきまでカチコチだった体は力が抜けてヘタヘタになって、今度は体に力が入らない。
背中がフワッと軽くなったと思ったら、水澤先生は何事もなかったかのように私から離れてソファーに座ってスマホを弄っていた。
「コ、コーヒーか紅茶でも淹れましょうか?」
「ん?あぁ、お願い」
水澤先生はそう言ってニコリと微笑むと、またすぐスマホに目を落とした。
私はその場から何とか立ち上がりキッチンへ行き、コーヒーの用意をした。



