「でも、それだけ評価が良かったら、もっとお客さんがいてもいいのに……」
「本当は、オーナー夫婦は趣味でやってるみたいな感じで、土日しか営業してないみたいなんだけど、無理を言って今日開けてもらったんだ」
「えっ?」
「最初は断られたんだけどな。ここに来て理由を話して頼み込んでオッケーもらったんだ」
水澤先生はそう言うと笑顔を見せた。
「何で、そこまで……」
「だって、大倉の誕生日を誕生日の日に祝いたかったし、俺たちの関係は普通の恋人同士とは違うし、人目を気にしないといけない。だから……」
「先生、ありがとう」
水澤先生の気持ちが凄く嬉しかった。
誕生日の日に、水澤先生と一緒に過ごせるなんて。
しかも外で食事とか絶対に出来ないと思ってた。
私にとっての初デートは忘れられない思い出になった。



