改札を通り、駅のホームへ急いだ。
けど、乗ろうとした電車に間に合わず、私は駅のベンチに座り込んだ。
お母さんから電話なかったら間に合ってたのに!
次の電車まで時間がある。
スマホでゲームでもしながら待ってようと思い、スマホを再びスカートのポケットから出した時、スマホが手の中でブルブル震えた。
また着信?
もぉ、しつこい!
と、画面を見ると水澤先生の文字。
お母さんからだと思ってたからビックリした。
「も、もしもし?」
『大倉?今、どこにいるの?』
耳元に聞こえる水澤先生の声に胸がドキドキして仕方がない。
「今、駅で、これから帰るとこです」
『そうなんだ。電車、もう来る?』
「いえ、まだ……」
『俺、今仕事が終わったんだけど、良かったら会わない?』
「えっ?」
『急だったから無理か……ゴメン……じゃあ、また今度で……』
「あ、会えます!行きます!先生のお家に行きますから!」
私は水澤先生の言葉を遮ってそう言った。
それを聞いた水澤先生はクスクスと笑う。
水澤先生に笑われて急に恥ずかしくなった。



