「着けていい?」
「どうぞ」
水澤先生はブレスレットを右手首に着けた。
「ありがとう。大切にするな」
「喜んでもらえて良かったです。じゃあ、私はそろそろ……」
私はその場から立ち上がりカバンを持った。
「今日は早く寝て下さいね」
リビングから出る前に振り向いた私は水澤先生にそう言った。
そして、リビングのドアから廊下に出ようとした時……。
「大倉!待って?」
水澤先生に呼び止められて、その場に立ち止まった。
その直後、背中に軽い衝撃と、ほのかな温もりが伝わってきて……。
その時、水澤先生に後ろから抱きしめられているとわかった。



