「先生、病み上がりでそんなに食べて大丈夫?」
ケーキとは言え生クリームを使ってるし気持ち悪くならなきゃいいけど……。
「へーき、へーき。残りもらっていい?」
「えっ?まだ食べるんですか?」
「さすがに、もう食えねぇよ。明日の朝飯にしようかと」
水澤先生はそう言って、残りのケーキを箱に入れると立ち上がった。
そして私の頭をポンとして、箱を持ってキッチンに行った。
「先生?薬、飲んで下さいね!」
キッチンにいる水澤先生にそう言った。
「わかったよ。大倉ってホントに母ちゃんみたいだな」
水澤先生はそう言ってクスクス笑っていた。
母ちゃんって……。
せめて嘘でもいいから彼女とか言って欲しかったな。



