すぐに帰ろうと思ってたのに、水澤先生に言われるままに部屋の中に入った。
「紅茶でいい?」
「私がやりますから、先生は座ってて下さい」
「じゃあ、頼もうかな?」
「はい」
水澤先生はそう言って、ソファーに座った。
私はキッチンに立って紅茶を用意する。
冷蔵庫からケーキを出して、お皿とフォークと包丁も用意した。
お湯が沸く間に、それをテーブルに運ぶ。
その時、テーブルに置いていたチキンと飲み物とプレゼントが目に入った。
持って来たケーキやお皿、フォークに包丁をテーブルに置く。
「飲み物は冷蔵庫に入れときますね。チキンは、もうダメかもしれないので捨てときます」
プレゼントのことは何も言わずに自分のカバンに入れた。
「チキンは昨日買って来たんだろ?なら大丈夫だよ。捨てたら勿体無いよ」
「でも冷蔵庫に入れてなかったし、お腹壊したらいけないので」
「真夏じゃないんだし大丈夫だって。俺が明日にでも食べるから冷蔵庫に入れといて」
「でも……」
本当に大丈夫かな。
水澤先生が大丈夫だと言うなら冷蔵庫に入れとくけど……。
私は飲み物とチキンの入った袋を持ってキッチンに戻り、それらを冷蔵庫に入れた。



