「わかった。車取って来るから待ってて」 お母さんはそう言って、病院の駐車場の方へ歩いて行った。 「先生?ありがとう」 「ん?」 「いや、お母さんに言ってくれて」 「だって当たり前のことだろ?」 水澤先生はそう言って、笑顔を見せると私の頭にポンと手を乗っけた。 胸が“ドクン”と跳ね上がる。 その時、お母さんの運転する車が私と水澤先生の前に止まった。