タクシーの運転手さんに手伝ってもらって、水澤先生をアパートから運び出し、病院に行った。 夜間救急の待合室には沢山の人が待っている。 他の人たちと少し離れた場所に並んで座った。 「先生?大丈夫?」 「あ、うん……」 「診てもらえるまで時間かかりそうだから、横になる?」 「いや、いい」 「何か飲みます?」 「いらない」 待合室の椅子に座り、項垂れている水澤先生。 辛そう……。 早く診てもらえたらいいのに。 その時、制服のスカートのポケットに入れていたスマホがブルブルと震えだした。