ほとんど人がいなくなった遊園地。


私たちはゲートの外に出た。



「またのご来園をお待ちしてます」



店員さんが営業スマイルで見送ってくれた。


もう二度と行かない!



「お腹空いてない?」



七海先輩がそう聞いてきた。



「お腹空いた〜!裕紀乃は?」


「私もお腹空いた」



変な動力使ってお腹はペコペコだった。



「駅前で何か食べて帰ろっか?」


「賛成!」



さっきまでのムカつきも段々と収まっていた。


私たちは並んで駅前まで向かって歩き出した。