おでこに手を当てる。
「寝不足なんてウソじゃん……」
そうポツリと呟くように言う私。
水澤先生は“はぁはぁ”と苦しそうに息をしてる。
「やっぱり、私、心配で帰れません!」
そう言って、ブーツを脱いで玄関を上がると水澤先生の体を抱えた。
私の体に水澤先生の熱が伝わってくる。
こんな時なのに、私の胸の“ドキドキ”が止まらない。
「体を抱えなくても1人で立てるから」
水澤先生はそう言ってクスリと笑った。
「でも、肩を貸して?」
「どうぞ」
水澤先生は私の肩に手を置いて、その場に立ち上がった。
「先生、大丈夫?歩ける」
「歩けるよ」
そう言った水澤先生はフラフラしながらも部屋の中に入って行った。
私は玄関に置いた荷物を持って、水澤先生について部屋の中に入った。



