「部活に戻って来なかったから心配したよ〜」
「はい、これ、裕紀乃の荷物」
瑞葵はそう言って、私にはカバンを差し出した。
「ありがとう……。でも、ここがよくわかったね」
「水澤先生に教えてもらった」
「あ、そうなんだ……」
私はそう言って力無く笑うとその場に立った。
カバンに水澤先生からもらったオレンジソーダを入れる。
「お腹、空かない?なんか食べて帰ろうよ」
七海先輩がそう言った。
あまりお腹空いてなくて……。
早く帰って少し眠りたかった。
その間は水澤先生のことが忘れられるから。
だから断ろうと思ったけど、私の気持ちを察したのか七海先輩は私の手をギュッと握り、そのまま引っ張って歩き始めた。



