リビングに入ると、お母さんはチッキンにいた。
「紅茶でいい?」
「うん……」
母親らしいことなんてしてもらったことなんてないのに。
私のために紅茶を淹れるなんて珍しい。
私はリビングのソファーに座った。
テーブルの上に目をやる。
これ……。
そこには何十枚とある写真の束。
震える手でそれを持って見ていく。
お母さんの学生時代の写真。
友達と写ってるものも多いけど……。
胸が“ドクン”と高鳴る。
水澤先生と一緒に写ってる写真もある。
これも、これも……。
これもそう。
友達と写ってるのより水澤先生と一緒に写ってる方が多い。
何で?何で今更……。
こんな写真を……。



