「…………んっ」 目をゆっくり開ける。 と同時に眩しい光が目に飛び込んできた。 思わず目を細めた。 光に目が慣れて、周りを見渡す。 6畳ほどの小さな部屋に置いてあるソファーの上に私は寝ていた。 何で? てか、ここってどこ? さっきまでお化け屋敷にいたはずなのに……。 「気が付いた?」 えっ? 私は声のする方に目をやる。 パイプ椅子に座り、タバコを吸っている……。 お化けが、こちらを見ていた。 しかも笑顔で。 真っ白い顔に目の周りが黒くて、額から血が流れている。