ー龍太 Sideー 大倉が帰った教室。 「はぁ……」 俺の口から再び大きな溜息が出た。 ノーパソを閉じて、生徒に関する資料を綺麗にまとめて、それを持って教室を出ようとした。 「あ、水澤先生!」 電気を消して教室を出ようとした時、吉川先生が教室に入ってきた。 「はい」 「お電話が入ってますよ。大倉さんのお母様から」 吉川先生の言葉を聞いた時、胸が“ドクン”と鳴った。 「わかりました。ありがとうございます」 俺はそう言って、電気を消して教室を出ると職員室に向かった。