「あ?あぁ……」 窓の外を見ていた水澤先生は私の言葉にこちらを向いた。 「送って行こうか?」 「いえ……大丈夫です……」 「でも外も暗いし……」 「本当に大丈夫ですから……」 私はカバンを持って椅子から立ち上がった。 「気を付けて帰れよ」 「はい」 「新学期にな……」 「はい」 水澤先生の顔から完全に笑顔が消えていた。 私は早くその場から離れたくて、足早に教室を出た。