「そうだよ！私は水澤先生が好きなの！」



私はそう大声で叫びながら水澤先生の手を振り払った。


言ってしまった……。


卒業するまで言わないでおこうと思ったのに……。


明日からどんな顔で水澤先生に会えばいいのよ。



「大倉……」



そう呟くように言った水澤先生の目は凄く悲しそうな顔をしていた。



「ゴメン……」



ゴメンって何？



「大倉の気持ちには応えることが出来ない……」



わかってるよ、そんなこと……。


だからそんな悲しい目をしないで……。


いつものように笑ってよ。


ねぇ、先生……。