「違います……」 私の好きな人は目の前にいます。 「じゃあ、先輩?同じ部活のやつ?」 「違います」 だから目の前に……。 「まさか……」 水澤先生はそこまで言って言葉を一旦切った。 ドキッとした。 もしかしてバレた? 「社会人とか?」 バレてなかった。 私は水澤先生の言葉にコクンと頷いた。 「社会人かぁ……。まぁ、大倉ぐらいの年の女子って大人の男に憧れる時期があるんだよな」 水澤先生はそう言ってクスッと笑った。