「ところで……」
水澤先生はそう言って意地悪そうな笑顔を見せた。
「な、何ですか?」
何を聞かれるんだろう……怖いなぁ……。
「青春を謳歌している大倉は好きなヤツとかいるわけ?」
「はい?」
何でそんなことを聞いてくるの?
「俺のクラスのヤツがさ、俺に恋愛相談とかしてくるわけよ。ほとんど男子なんだけど」
「はぁ……」
先生に恋愛相談って……。
「大倉はどうなのかなぁと思ってな」
水澤先生はニコニコして私を見ている。
「好きな人は、います……」
言ってしまった……。
「えっ?マジ?クラスのヤツ?」
水澤先生は身を乗り出してそう言ってきた。
生徒の恋愛話にそんなに興味があるわけ?
まぁ、男子の恋愛相談に乗るぐらいだから興味があるのかもしれないけど。



