入口でパスを見せる。
「どうぞ?行ってらっしゃーい!」
お化け屋敷なのに受付のお姉さんの声が明るすぎる。
入口の扉を開けて中に入った。
お化け屋敷の中は誰もいない。
恐怖で足がガタガタ震える。
瑞葵が言ってたように、お化け屋敷じゃん。
本物のお化けが出るわけじゃないし。
そう自分に言い聞かせながら一歩一歩前に進んで行く。
でも怖いよ〜。
真夏なのに寒気がして、真っ暗闇の通路を進む。
その時…………。
「うわぁぁぁ!!!」
男性の呻き声が聞こえ、前から特殊メイクをしたお化けが出て来た。
「キャーーーー!!!」
私は悲鳴を上げ、目を瞑る。
“ドンッ”
何かが倒れるような鈍い音が聞こえてきた。



