舞台袖から会場を見る。
保護者や先生、生徒たちで満席状態。
それを見て眠さも吹っ飛び、緊張してきた。
「みんな、いい?間違っても気にしない。楽しくね!」
吉川先生が笑顔でそう言った。
「じゃあ、行くわよ!」
「はい!」
吉川先生の合図に、みんなが返事をする。
舞台袖から舞台へ出る。
その時、ホールの出入口横の壁にもたれて、こちらを見ていた水澤先生を見つけた。
目が合う。
“ドクンーー”
HRの時はドキドキしなかったのに、今になってドキドキするなんて。
しかも手が少し震えてる。
一例をして着席。
中央に吉川先生が立って、タクトを振り上げる。
私の運命の日が始まったーー。



