HRの時も頭がボーとして、水澤先生にドキドキする暇もなく、部室に行き黙々と楽器の用意をしてホールに向かった。
「あ、あの……裕紀乃さん?何か怒ってる?」
「私たち何かした?」
後ろを歩いていた七海先輩と瑞葵が恐る恐るそう聞いてきた。
「ただの寝不足です!」
「そうなの?」
「水澤先生のこと考え過ぎて?」
七海先輩と瑞葵はそう言ってクスクスと笑っていた。
「違います!」
私は引きつった笑顔を見せて2人にそう言った。
一瞬、ビクンとなる2人。
私はそんな2人をほっといてスタスタと先を歩いてホールに向かった。



