学校に着くと、周りのみんなのキラキラした笑顔が眩しい。
今日は文化祭。
午前中はホールでの発表があり、午後から各クラスの出し物がある。
HRが終わったら、部室に行って楽器の用意をしてホールに行って……。
なんてボーとした頭でそんなことを考えながら教室に向かっていた。
「おはよ!」
後ろから思いっきり肩を叩かれた。
振り向くと、満面の笑みを浮かべた七海先輩と瑞葵がいた。
「あれ?裕紀乃?どうした?元気ないじゃん」
「もしかして明日のこと考えてる?」
七海先輩と瑞葵はそう言ってケラケラ笑っていた。
誰のせいでこうなったと思ってんのよ!
先輩とは言え七海先輩、親友とは言え瑞葵に軽く殺意が芽生えた。