水澤先生が手帳に何か書き始める。


書き終わったあと、それを手帳から切り離した。



「明日はどうせ文化祭の打ち上げだろ?だから明後日、ここまで来て?」



そう言って、水澤先生は私に切り離した紙を渡してきた。


そこには住所が書いてあって、下には携帯の番号が書いてあった。



「せ、先生!こ、これ……」


「ん?」



水澤先生が紙を見る。



「あー、それ俺の携帯番号。わからなかったら電話して」



携帯の番号を指差していた私にそう言ってきた。


水澤先生の携帯番号ゲットしました!


七海先輩、瑞葵!


なんか、すごい展開に胸が鳴りっぱなしで。


私は水澤先生にお礼を言って車から降りた。


水澤先生とのデートの約束。


ちゃんと立っているのに足元は空を飛んでるようなフワフワした、そんな感覚になっていた。