「七海先輩、本気で言ってます?」
私は七海先輩にそう聞いた。
「もちろん。本気」
でもジャンケンで七海先輩が負けたらどうすんの?
言い出しっぺの七海先輩が絶対勝つなんてことはないし……。
「それ、面白そう」
えっ?瑞葵、アンタまで本気でそんなこと言ってんの?
「じゃあ、ジャンケンで負けた人が1人で入って、勝った人は出口で待機ね」
七海先輩はそう言ってクスリと笑った。
お化け屋敷前、街灯だけで照らされたエリアで見る七海先輩に恐怖すら感じる。
「大丈夫だって!所詮はお化け屋敷。作り物なんだしさ」
瑞葵がそう言ってクスクス笑う。
まさか……。
七海先輩と瑞葵はグル?
最初から私を嵌めるために?
いやいや、それはない。
ないと信じたい。



