「それに、俺、仕事が忙しくてほとんど寝てねぇんだわ。だから放課後に少し仮眠取って帰ろうと思ったら次から次へと来やがって睡眠妨げられるし、いい迷惑だよ」
「ゴ、ゴメン、なさい……」
「いや、別に謝らなくてもいいけど。とにかくそういうのって面倒だしウザイんだよね」
水澤先生はそう言って、髪をかき上げた。
面倒……ウザイ……。
その言葉が頭をグルグル回る。
なんか、いつもの水澤先生じゃないみたい。
それは寝ていたのを無理やり起こしたから?
「…………帰ります」
「あぁ」
私は泣きそうになるのを必死に我慢して、水澤先生に背を向けた。
そして、社会科資料室から出ようとした時……。
“ドサッーー”
後ろで何かが倒れる音がした。



