「用って何?」
壁にもたれかかった水澤先生は再びそう聞いてきた。
「あの……明日の、文化祭……」
「私と一緒に回って下さいって?」
「えっ?」
水澤先生は私の言おうとしていたことを先に言ってしまった。
何で?
「それ言われたの大倉で10人目だよ」
「へ?」
私の他にもいたんだ……。
水澤先生にそう言いに来た生徒が。
“ズキズキーー”
また……。
「教師は生徒みたいに楽しくワイワイやってられねぇんだよ。まぁ、回る時間はあるけどな。でも特定の生徒と回るなんて出来ねぇだろ?」
確かに……。
「で、ですよね」
私はそう言ってニッコリ微笑んだ。
強がりの笑顔。
顔が引きつってるのが自分でもよくわかる。



