「谷地紗和香は...休みか。」
担任の藤沢がまるで当たり前のように言うようになった。
9月15日、8時40分の2年F組の教室。
「谷地なんで休みなの?」
「病気とか?連絡くらいしてほしいよね〜」
もうそんなことも誰も言わなくなったし、いないことが当たり前になった。
俺はいつも谷地のことが頭の片隅にある。
クラスで目立つわけでもなく、陰キャラでもない俺に谷地は何故か話しかけてくるようになった。
それはクラス替えのあった、4月に遡る。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…