君の瞳に、恋をした。

ちょっと見てみると、こっちをものすごい血相で彼女さんは睨んでいて私は、うろたえた。



(え、ちょ、私なんで睨まれてるの?!)



しかも、睨んでいるのにもかかわらず、目は驚いて更に私の頭はこんがらがっていた。



席を移動しようかとも考えたけれど、今さら動くのももう遅い。



かといって、肩身は狭くなるばかりだった。



彼女さんからの視線は、痛さが増していく一方だった。



(あの女の子、どこかで……?)



よくよく見てみると、どこかで見たことがあるような気がする彼女さん。



しばらく悩めば一人の人物が浮かんでくる。



(あっ、あのときの!)



たどり着いた先には、ひとつの答えが。



自分が睨まれていても不思議じゃない、寧ろ睨まれていることの方が自然だ。