「へー!じゃあいつもは東京勤務なんですか!」
すっかり皆と打ち解けて、和気あいあいと話す。
猛も言葉数は少ないものの、機嫌は悪くなさそう。
「そうそう。今日はたまたま出張でこっち来てたんだ」
今話してるのは、中では一番若い男の人。
28才って言ってたし、すごく大人っぽい。
スーツが大人に見えるんだろうな。
猛がスーツ着て働いてる姿はまだ想像つかない。
だけど、超カッコウイイことは想像つくけどね!
「澄子、また妄想の世界入ってる。人と話してる最中だろーが」
猛の言葉で我に変えると、みんなクスクス笑っている。
あう・・・
つい癖で!
「すいません、こいつ本当にすぐ話してる時トリップすんですよ」
「もう!言わないで!」
いつのまにか仲直りできてたみたい。
よかった、猛も楽しそうだし、心配したのがバカみたいだったなぁ。
楽しいおしゃべりもお開きとなり、千代たちとは泊まるホテルが違うので、その場でバイバイ。
「はぁ~ようやく猛も人見知りがなくなったんだね」
ホテルへ向かうタクシーに乗り込み、猛にそう言うと、疲れたのか返事がない。


