目的地に着くと、そこには何人かの男女がいた。
年齢はバラバラで、若い人も、割りと年齢が高い人もいる。
「ねえ、どうして来るって言ったの?」
猛の耳元でこっそりと耳打ちをする。
「あんだよ?来たかったんだろ?」
「そうだけど、猛人が沢山いるところ嫌いじゃん」
「・・・」
「ねぇ、嫌なら別に観光してもいいんだよ?」
いつのまにか立ち止まったまま、猛と小さな声で話す。
「無理しないでいいんだよ。私は、」
「別に特に意味はない。ただたまにはいいかなと思っただけ」
猛は私の顔を見ずに目をつぶる。
「うそ!そんなの昔の猛なら考えられないよ」
それに本当ならちゃんと顔を見せてよ・・・。猛には無理して欲しくないんだ。
「うるせーなぁ、いいって言ってんだから、お前もあっち行って混ざってこいよ」
猛が指を指した方向を見ると、既に千代やスグル先輩たちは皆と合流し、私達に手招きをしている。
「うるさいって何!?私は心配してるんだよ!」
「余計なお世話なんだよ。子供じゃあるまいし、別に人とだって付き合えるだろ」
「よっ余計な!?」
ひどいっ私は極限に人見知りな猛が心配だっただけなのに!


