無口なDarling+α


車で走ること15分。あるお店の前で止まり、思い通りの美味しい長浜ラーメンを頂いた。

その間、喋っていたのは私と千代のみ。


猛は食べるのが早く外に煙草を吸いに行ってしまうし・・・。


やっぱりいきなり仲良くするのは無理なのかなぁ・・・。


食後、移動する車の中でため息を一つ吐く。


「澄子」


「ん?」


「悪かったな」


猛が目を窓に向けながらそう呟く。


運転席と助手席に座る千代とスグル君には聞こえない位の声だった。


「え?なに?」


何に対しての謝罪なのか良く分からず、聞き返してしまう。


少しの沈黙があってから、ゆっくりこちらに顔を向けてきた。


そこにあった猛の顔は、なんだか寂しそうな、幼い少年のような猛がいた。


「猛?どした?気分悪いの?」


慌てて猛の腕に触れる。


なんだか弱弱しい猛が、そこにはいてビックリ。


どうしたんだろう・・・?


少しするといつもの猛の顔に戻り、なんでもねーよっと私の鼻を摘んだ。


「いたた!」

「それに、前歯に青のりついてんぞ」

ええ!!??


さっき食べたラーメン!?青のり入ってたっけ!?


急いでポーチに入っている鏡を取り出し、こっそり歯のチェック。


「・・・」

どう見ても前歯どころかどこにも青のりなんて付いていない。


一応歯には気を使ってるつもりだから、白く艶っとしている。