無口なDarling+α


澄子のダチの男は、既に空港の外まで車で迎えに来てくれていた。


三人分の荷物を持った俺に「ありがとう」とお礼を言いながら受け取った。


・・・本当ムカツクくらいの爽やかさだ。


でも根っからの良い人そうで、タイプは違う俺でも好感の持てる男だった。


少し俺より小さい背だが、一般的には長身で優しそうに垂れた目。


地毛で少し茶色い髪の毛は、男の髪にしては艶がある。


「澄子ちゃんも久しぶりだね?」


「あっはい!でも千代からいっつも話聴いてるんであんまりお久しぶりな感じがしないです~」


クスっと笑いながら、そうなの?っと澄子のダチの髪を撫でる。


そして視線は俺に向く。


「澄子ちゃんの、彼氏さんだね。って俺は知ってたけど」


「?」


俺を知ってる?


「柚木君は有名だったからね。高校で。俺が3年の時君達は1年だっただろ?」


「あ、なるほど・・・」


でも一々後輩のこと覚えてるのか?


「柚木君はイケメンだし、色々・・・ねぇ?」


問題児だった俺の事を、笑いながら茶化す。


「やっぱりイケメンで有名だったんだ~」


「そうだよ?澄子ちゃんと柚子君が付き合ったときになんて、クラスの女子が鬼みたいな顔してたよ」


・・・


澄子は一度2年の女に俺のことで、ひどい目にあったことがる。


それを思い出したのかビクっと身体を揺らした。


「澄子」


さりげなく手を握り、傍に寄らす。


「ごっごめんね?冗談のつもりだったんだけど…ちょっと無神経だったね…」


悪気があるわけじゃないし、この人のせいではない。


「気にしないでください。こいつ極度のヤキモチ妬きなだけなんで。な?」


そうフォローを入れると、澄子もにこっと笑った。