まぁ…
ちらっと隣の女を見る。
多分この女にヤキモチ妬いたって所だな。
一般的に言えば綺麗な顔立ちな女だとは思うが、別に興味は無い。
つーか彼女が前にいるのに、興味持つわけねーだろ。
クっと笑いたいのをこらえてまた窓に目をやった。
確かに昔は俺も、教室で隣に座ってるクラスメートでさえ若干むかついてたし。
それに比べたら可愛いもんだよな。
昔のことを思い出してたら、無償に澄子を抱きしめたいと思った。
飛行機から降りたら、澄子の親友には悪いけど…
一瞬だけ抱きしめたい。
今も、昔と変わらずすっげー大事だって。
昔よりずっと好きだって…。
地元じゃない土地なら、素直にそう言える気がする。
そう思ったら、そんなに乗り気じゃなかったこの旅行が少し楽しめる気がした。


