「ゆず君、来てくれてありがとね~」
澄子の親友は、高校の時から変わっていない。
この2人は、天然2人組と影で言われていた。
澄子はそんなにボケっとはしていないが、言葉に脈絡もないし…まぁアホっぽいから俺も否定はしない。
だけどこの澄子の親友は違う。
見るからに年中ボケーっとしている。
「あー。まぁ澄子と遊んでやって」
「うん~。スグル君がゆず君と遊んでくれるよ~」
しかもそんなに話した事も無い俺を勝手に“ゆず君”と称してるし。
俺の苗字は柚木であって、“ゆず君”なんて可愛く呼ばれる顔もしてないんだけど。
まぁ別に呼び方はどうでもいいんだけど。
…それに遊んでくれるよって…。俺はガキか?
「も~!猛と千代で何盛り上がってんの~?私も混ぜてよ!」
プリプリと怒りながら、何故か立ち止まっていた澄子が追いついてきた。
どう見たって盛り上がってねーだろ!
そう思っていると、
「ふふ~ゆず君って、面白いね~きっと楽しい旅行になるよ~」
そう澄子の親友が微笑んだ。
おい!今の会話のどこら辺で俺が面白くなったんだよ?
「だね~」
澄子とダチは微笑ましく二人で笑い合う。
「は~」
俺はばれないようにコッソリとため息をついた。
アホ二人の子守で、この旅は終わるな。


