待ち合わせの駅前。
ちょっと早く着いてしまった私は辺りをキョロキョロ。
「楽しみなのは分かったから、落ち着け。まだ時間前だ」
「本当!間に合ってよかったね!」
お風呂までゴニョゴニョしてたから、絶対遅刻しちゃうと思ってた(キャー)
「な~に赤くなってんだよ?遅刻しそうになった理由、口にして欲しいのか?」
「バッバカ!口にしなくていい!」
ポカポカと殴ると、楽しそうに笑う。
「ほら、来たぞ。」
猛の長い腕がスーっと伸びて、一点を指差した。
「あっ!本当だ!千代~!」
「澄子~!」
お互いの姿を確認し合うと、大きく手を振る。
「猛、千代の顔分かるんだ?」
「あのな、俺も同じ高校だったんだから知ってるつーの」
呆れた、といわんばかりに上から見下ろしてくる。
ふん!人の顔覚えるのが苦手で“誰だっけ?”が口癖の癖に!
「お前の親友なんだから、忘れるわけねーだろ」
ふんっと唇をとんがらせると、猛の長い指が私のとんがった唇を挟みながらそう言った。
ドキンっと猛の言葉が胸を刺す。
ドキドキドキ
猛の言葉が、私の胸をこだましてく。
“お前の親友なんだから”
私の大切な人は猛にとっても大切な人なんだって、思ってていいんだよね?
立ち止まりながら、キュンっとしているといつのまにか猛がスタスタと歩いて、千代と合流をしていた。
「あっ~ちょっと待ってよ~!!」


