無口なDarling+α


「ん・・・ふ」

深い口付けになったのにも気づいたけど、それを拒むなんて絶対に出来なくて。


だんだんソファーに横たわっていくのが分った。


本当は時間ないし、早く支度して千代のところに行かなくちゃ行けないのに。


まだ昨日の熱が体に残っていて、その熱がまたぶり返してくる。


「た、けっ」


二人の欲望のスイッチは、いたるところの会話に潜んでいて。


スイッチが入れば止まらないことも知ってる。


「だめ、だよっ支度っ」


そう口では言ってみるけど、猛に“無理”って言わせたいだけだったりする。


「無理。今更やめれねーっつの」


そう、この言葉と余裕の無い顔。正真正銘、この顔だけはこの先ずっと私しか見れない“特別”な猛だよね。


「あっ・・・待ってっ、時間ないから・・・っ」


胸に顔を埋めながら、下着を脱がそうとする猛に抱きつく。


「無いから、・・・お風呂でっ」


顔から火が出そうだった。だけど、どの道またお風呂に入らなければいけないし・・・時間もないし・・・。


一瞬ビックリしてた猛だけど、意味が分ったのか無言で私の体を持ち上げた。


お風呂でなんてするのまだまだ恥ずかしいけど・・・っ。猛に触れたいから。


なんて恥ずかしい女の子になっちゃったんだろう。


こんな積極的に誘うようになっちゃうなんて。


「恥ずかしくねーだろ?俺は嬉しいんだから。」


お風呂場でそう猛が言ってくれた。


抱きしめて、触れて、昇りつめて。


一つになりながら、これから行く旅行でまた猛と良い思い出が出来ますようにって思ったんだ。


一歩一歩、まだ近づきたい気持ちは衰えていかないものなんだって。