「猛!忘れ物ない?」
「それはこっちの台詞。お前はバカでかい荷物の癖にくだらねー物しか入れねーからな」
そう言いながら私のカバンの中を覗いた。
「見ちゃだめっ!」
どうせお菓子ばっかりだな!ってからかうんだからっ!
バッ猛からカバンを取り上げる。
「・・・忘れ物したって泣きついたって貸さねーぞ?」
「だっ大丈夫だもーん!猛から借りるものなんて無いもん!」
「じゃあコンタクトの保存液、いらねーんだな?」
「あっ!!」
そう言われてみると、ポーチに入っていない。
保存液どころかケースも入れてないっ!
バタバタと洗面所に取りにいくと、後ろの方で「バーカ」と猛が呟いていた。
地団駄を踏みながら洗面所にいくと、猛の忘れ物を発見。
にやりと笑いながら猛がいるリビングへと向かう。
「猛くーん?これはいいんですかー?」
手に持ったものをちらつかせると、一瞬バツの悪そうな顔をする。
「コンタクト外したら、眼鏡は必要だよね?」
猛の目は本当に悪くて、コンタクトを外したら本当に全部ぼやけちゃうくらい。
だからいつも寝るギリギリまでコンタクトは外さない。(眼鏡してると疲れるんだって)
眼鏡ケースに入れて、猛のカバンにしまう。
「それにしてもさ、猛の眼鏡姿って格好いいよね」
「そうか・・・?レンズが厚すぎて格好いいもんじゃねーけど」
ううん!黒ぶち眼鏡をかけた猛は超格好いい!芸能人が変装してるみたいなんだよね!
「・・・だから思ってることを口に出すな。こっちが恥ずかしいっつの」
「えっまたっ!?」
どうやらまた口に出してしまっていたらしい。


