無口なDarling+α


「お待たせしました、お冷でございます」


考えごとをしていると、店員の女がさっき澄子が注文した水を持ってきた。


・・・社交的・・・ねぇ。


「ありがとうございます」


店員に向かってそう作り笑顔を出してみる。


社交的なやつだったらこんな感じで誰にでも優しくしたりすんだろ?


「・・・し、失礼しますっ」


バタバタと店員は逃げるように去ってしまった。


「・・・」


・・・ンだよ?俺の笑顔がそんなに怖いっつーのかよ。


チッと舌打ちをしながらさっきの店員が運んできた水を一気に飲み干そうとしたとき、


「猛!!!今のなによ!?」


半分も飲み終えないうちに、いつのまにか便所から戻ってきた澄子が何故か怒っていた。


「・・・なにがだよ?」


口についた水を拭きながら問いかける。俺、なんかしたか?


「今の!店員さんと何話してたの!!」


・・・話してねーけど・・・


「水持ってきただけだろ?つーかお前が頼んだんだろーが」


「違うよ!!お水持ってきたとき!猛笑いながら何か言ってたじゃん!!」


「は?」


「店員さんが可愛かったからでしょ!!」


「いや、可愛くねーし」


「でも猛笑ってたじゃん!!普段他の女の子に笑いかけることなんかしないじゃん!」


・・・やっぱり俺ってそうなのか?


俺が笑うって変なのか?


「水持ってきたから礼言っただけ。変な想像すんなよ」


今まで考えたこともなかったけど・・・


いつまでも、無愛想な俺のままじゃ・・・いけない気がすんだよな。