「浮気、してないよね?」

そう言ったら、あの猛が一瞬固まった。

「は?」

「違うから!信用してないとかじゃないから!」

誤解を招く前に否定しないと、猛は短気だから。

「実はね?・・・」

途中、悲しくてつまりながらもお姉ちゃんの話を全て話す。

お姉ちゃんは絶対の信用を将君においていた。

それなのに・・・もしかしたら心変わりをしているかもしれないなんて・・・

私だったら廃人になっちゃうかも。

「それでね・・・」


話している途中もずっと猛は黙って手を握ってくれた。


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話終わると猛は無表情だった。

「ったく。あの教育実習生。あんな奴別れちまえ」

前にあった出来事から猛は将君が嫌いだったっけ。