タクシーを飛ばして、病院内に走り込んだ。
ロビーに座ってる泰が近づいてくる。
「お母さんっ!」
いつも通りの生意気な様子はない。
いきなり降りかかった不幸に驚いて、小さな子供のように抱きついてきた。
「…おばあちゃんは…⁉︎」
診察室を指し示す。
窓口に行き、コンコン…とガラス窓を叩いた。
「搬送された佐久田万里子(さくた まりこ)の娘です…!」
声を聞きつけて、ナースが出てくる。
片手に持ったバインダーに、問診表と入院の承諾書が綴じられてあった。
「こちらにご記入下さい。少ししたら先生が来ますから…」
慌てるように逃げる。
容体が掴めないままペンを走らせる。
手が震えて書きにくい。
この体験を、同じように母も味わったんだ……
「佐久田さん、どうぞこちらへ…」
さっきの看護師が出てくる。
泰を振り返り、どうするか聞いた。
「…一緒に入る⁉︎ 」
オドオドした表情で首を横に振る。
ぎゅっと肩を抱きしめて、「待っといて…」と中に入った。
ドアの奥では、若い医師が白衣を着て座ってた。
こんな若い先生で大丈夫なのかしら…と心配になる。
先生はカルテを書きながら、落ち着いた声で説明を始めた。
「意識は戻られました」
はっきりした口調にホッとする。
「…しかしながら、軽いマヒが見られます…」
ショックに息を呑む。
震えだしそうな体を抱きしめて、ぎゅっと身を縮こまらせた。
ロビーに座ってる泰が近づいてくる。
「お母さんっ!」
いつも通りの生意気な様子はない。
いきなり降りかかった不幸に驚いて、小さな子供のように抱きついてきた。
「…おばあちゃんは…⁉︎」
診察室を指し示す。
窓口に行き、コンコン…とガラス窓を叩いた。
「搬送された佐久田万里子(さくた まりこ)の娘です…!」
声を聞きつけて、ナースが出てくる。
片手に持ったバインダーに、問診表と入院の承諾書が綴じられてあった。
「こちらにご記入下さい。少ししたら先生が来ますから…」
慌てるように逃げる。
容体が掴めないままペンを走らせる。
手が震えて書きにくい。
この体験を、同じように母も味わったんだ……
「佐久田さん、どうぞこちらへ…」
さっきの看護師が出てくる。
泰を振り返り、どうするか聞いた。
「…一緒に入る⁉︎ 」
オドオドした表情で首を横に振る。
ぎゅっと肩を抱きしめて、「待っといて…」と中に入った。
ドアの奥では、若い医師が白衣を着て座ってた。
こんな若い先生で大丈夫なのかしら…と心配になる。
先生はカルテを書きながら、落ち着いた声で説明を始めた。
「意識は戻られました」
はっきりした口調にホッとする。
「…しかしながら、軽いマヒが見られます…」
ショックに息を呑む。
震えだしそうな体を抱きしめて、ぎゅっと身を縮こまらせた。

