「…今日こそは是非!」
連日ランチの誘いに来る『れんや』君に根負けしたのは、それから5日後のこと。
「奢ってくれなくていいのに…」
断る私に、彼は「どうしても!」と言い張った。
「奢るって言ったら、『はいはい』って返事してくれたじゃん!だから奢るっ!」
子供みたいに意地を張る。
社内で一緒に行動するのは気が引ける。
周りの人達が、どんな目で私達のこと見てるかが気になるから。
「…ホントにいいのよ。私にはお弁当があるんだから…」
早起きして作った甲斐がない。
それでもいいから…と、社食に連れて来られた。
「…あ!…結衣ー!」
テーブルについてた金井ちゃんが手を上げる。
「金井ちゃん…!」
助けて…とばかりに近寄った。
金井ちゃんは定食のお膳を前に、今から食べようとしてるとこだった、
「珍しいじゃん。結衣が社食に来るなんて…」
驚かれた。
私がお弁当派だってこと、彼女が一番よく知ってる。
「れんや君に誘われて…新歓のお礼したいって、毎日フロアに来るんだもん。とうとう根負け…」
はぁ…と小さなため息つく。
「へぇーそう。イイじゃん!たまには社食も美味しいよ!」
座りなよ…と指差す。
まだ何も頼んでもないから…と断りかけた所へ『れんや』君がトレイを二つ抱えてやって来た。
「…はいっ!特Aランチ!」
「特Aランチ⁉︎…」
連日ランチの誘いに来る『れんや』君に根負けしたのは、それから5日後のこと。
「奢ってくれなくていいのに…」
断る私に、彼は「どうしても!」と言い張った。
「奢るって言ったら、『はいはい』って返事してくれたじゃん!だから奢るっ!」
子供みたいに意地を張る。
社内で一緒に行動するのは気が引ける。
周りの人達が、どんな目で私達のこと見てるかが気になるから。
「…ホントにいいのよ。私にはお弁当があるんだから…」
早起きして作った甲斐がない。
それでもいいから…と、社食に連れて来られた。
「…あ!…結衣ー!」
テーブルについてた金井ちゃんが手を上げる。
「金井ちゃん…!」
助けて…とばかりに近寄った。
金井ちゃんは定食のお膳を前に、今から食べようとしてるとこだった、
「珍しいじゃん。結衣が社食に来るなんて…」
驚かれた。
私がお弁当派だってこと、彼女が一番よく知ってる。
「れんや君に誘われて…新歓のお礼したいって、毎日フロアに来るんだもん。とうとう根負け…」
はぁ…と小さなため息つく。
「へぇーそう。イイじゃん!たまには社食も美味しいよ!」
座りなよ…と指差す。
まだ何も頼んでもないから…と断りかけた所へ『れんや』君がトレイを二つ抱えてやって来た。
「…はいっ!特Aランチ!」
「特Aランチ⁉︎…」