母の病状は、軽い脳梗塞だと判明した。
「今回の発作で、壊死した脳の部分は僅かです。発見が早かったのと、応急措置が間に合ったのが幸いしました。でも、発作は繰り返し起こると思って下さい。これから先も服薬が欠かせません。塩分の過剰摂取も、運動の過不足にも注意が必要です」
怖い内容ばかり聞かされた。
母はその日のうちに、ICUから一般病室に移された。
「リハビリは月曜日からするって。仕事は暫く休むから…」
入院用の荷物を片付けながら説明した。
母にはうたた寝をしてた記憶はあっても、救急車に乗せられた事や病院に着いたことは記憶にないようだった。
「それだけ意識がなかったって事なんだねぇ…」
不思議だ…と言って笑う。
一歩でも発見が遅れたら、もっとひどいマヒが残ってたかもしれないのに…。
「お母さん、のん気過ぎよ!」
懲りない感じ。
キチンと側で見てないと、クスリなんかも飲まなくなるかも…。
「…結衣…」
母の声に振り向いた。
娘として名前を呼ばれる。
それが子供の頃は、大嫌いだった。
「泰良のことだけどね……」
昨夜、お風呂にも入らず私を待ってたのには理由がある…と言った。
中学に上がったばかりの我が子。
入ってた部活を急に止め、毎日毎日、逃げるようにゲームばかりしてた。
トゲのようにツンツンして、声も出さず、返事もせず。
いくら反抗期とは言え、その只ならぬ様子は気になってた。
「今回の発作で、壊死した脳の部分は僅かです。発見が早かったのと、応急措置が間に合ったのが幸いしました。でも、発作は繰り返し起こると思って下さい。これから先も服薬が欠かせません。塩分の過剰摂取も、運動の過不足にも注意が必要です」
怖い内容ばかり聞かされた。
母はその日のうちに、ICUから一般病室に移された。
「リハビリは月曜日からするって。仕事は暫く休むから…」
入院用の荷物を片付けながら説明した。
母にはうたた寝をしてた記憶はあっても、救急車に乗せられた事や病院に着いたことは記憶にないようだった。
「それだけ意識がなかったって事なんだねぇ…」
不思議だ…と言って笑う。
一歩でも発見が遅れたら、もっとひどいマヒが残ってたかもしれないのに…。
「お母さん、のん気過ぎよ!」
懲りない感じ。
キチンと側で見てないと、クスリなんかも飲まなくなるかも…。
「…結衣…」
母の声に振り向いた。
娘として名前を呼ばれる。
それが子供の頃は、大嫌いだった。
「泰良のことだけどね……」
昨夜、お風呂にも入らず私を待ってたのには理由がある…と言った。
中学に上がったばかりの我が子。
入ってた部活を急に止め、毎日毎日、逃げるようにゲームばかりしてた。
トゲのようにツンツンして、声も出さず、返事もせず。
いくら反抗期とは言え、その只ならぬ様子は気になってた。

