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「…はっ、こは……っ!」
「んむむーーー…?」
「コハ、もう起きなきゃ遅刻だよ」
「んぅーーーあと5分…」
まだ眠いもん〜…。
っていうか誰だろう、睡眠時間を邪魔するのは………?
「ねえ、コハ」
「んー……?」
「起きないとちゅーするよ」
「なっ!あ、え、っと…はあ?!あ、あ、アキちゃん?!!のばかアホとんちんかん!」
私が慌てるのを見て ふっ、と口角を上げる幼馴染のアキちゃん。
くっそう…絶対遊ばれた………!!
それに勝手に部屋に入ってるし…!
なんて思っていれば、
「それにあと5分で8時過ぎるけど」
「8時?まだ大丈夫だよ〜」
そうそう8時なら、まだ間に…間に…間に合わないっ?!!
「アキちゃん今何時?!!」
「だから7時55分だけど」
「もっと早く起こしてよお〜〜〜」
「7時から起こしてるよ」
私、真野 小春の朝はとても慌ただしい。
起こしに来てくれるのは
「アキちゃん!!出てってってば!」
「えー、別にこはの着替え見てもなんにも思わないけど〜?」
この無気力なくせに私には少し意地悪なアキちゃんこと、島崎 亜樹。
「それは…っ!そうかもしれないけど、やなんだもん!」
「はいはい。じゃあ、玄関で待ってるから」
「分かったから早く!!」
ぐいぐいとアキちゃんを押しながら制服を用意する。
ふぅ〜〜〜やっとアキちゃんが出てった〜
