八百ばあばはほんとにお話が上手でした。
布団を敷いたあとで孫達を集めて、
島原弁丸出しで色んな話をしてくれました。

「~のまい」と語尾を上げるのが特徴です。
あの声のトーンとひきつける話術は
今でも生き生きとよみがえります。

なかでも『チャックリカキ』。
子供がお使いに行かされます。
お茶と栗と柿を買ってくるように。

と言うことで、「茶栗柿」「チャックリカキ」
と叫びながら買い物に行くというだけの話ですが、
何度も何度も『チャックリカキ』を聞きました。

それと怖い話は『ヨゴエハッチョウ』。
夜遅くまで騒いでいると怖い怖い『ヨゴエハッチョウ』がやってくる。
そういわれてすばやく布団にもぐりこんだものです。
今思えば夜の声は八町まで響く、てことみたいです。