八百ばあばは患者さんの話をよく聞きます。
聴きながらその人の過去、家族、性格、
何を言って欲しいのかをじっと見極めているようです。

時には厳しく叱責されている人がいます。
お金を払って怒られて、喜んで帰っていくのです。
真理カウンセラーのプロだと思います。
これが意の部分でしょうね。

さて、ツヤコおばさんが八百ばあばの後継者と決まって、
これは神の決めたことで神命というらしいのですが、
ツヤコおばさんは八百ばあばの暗示で洗脳されていきます。

これはスミエ姉さんの証言ですが、おっとりとして少し鈍感
だったツヤコおばさんが、急に狐付の様になったかと思うと、
ヒステリーを起こしたり、1年ほどは大変だったそうです。

何日も食事を取らずにげっそりとやせて、うわごとを言ったりして
村人は気がふれたと思ったらしい。実はこの現象は神垂れとか
巫病とか言って、霊能者になるためには必ず通過しなければならない
過程だそうです。

その結果ツヤコおばさんは激変しました。
鋭い目つきでスミエ姉さんに断言する。

「姉さん!毎日トマトを3個。10日間食べ続けんかったら死ぬよ!」
「えっ?」
「毎朝太陽に向かって清一さんの帰りを祈りんしゃい30日」
「えっ?」

そしてスミエ姉さんの持病は治り、清一兄さんはシベリアから
生きて帰ってきました。