『雲に隠れし夜半の月』


式部香子は、テニス部に向かう。
昨日と同じように、上杉先輩が練習相手になってくれる。

今度は、サーブの打ち方を基本から教えてくれた。

「なになに、筋がいいね、次は、球に回転をつけて、」
「はい、上杉先輩、」

式部は、上杉先輩の教えてくれたとおりに打ち込む。

それから、練習時間も終わり、片付けていたら、

「式部さん、明日、朝練あるから、早く来てね。」

女子の先輩にそう言われる。

「はい、分かりました。」

片付けが終わり、式部は、一人で帰って行く。
同級生たちは、式部を避けているようであった。