めくるめく恋心

恵奈ちゃんからそっと離れた。


「ごめん……もう、私の事は忘れ……」

「バーカ。 あいつに何言われたか知らねぇけど、俺たちはそんなつもりねぇからな。」

「え……?」

「そうだよ。 私たちはココとちゃんと話がしたい。 ちゃんと聞かせてよ……っ。」


恵奈ちゃんに手を握られ、堪えていた涙がとうとう零れ落ちた。

ビクビク怖がって、逃げようとした私に手を差し伸べてくれた二人。昔から二人の優しさは変わらない。


「私もっ、話したいっ……っ!」

「泣き過ぎー!!」

「だっでぇぇぇぇー。」


今度は私から恵奈ちゃんに抱き付いた。そんな私を恵奈ちゃんは笑いながら抱き止めてくれた。直ちゃんからは頭をわしゃわしゃと撫でられ、気付けば笑っていた。


「これ、私たちの連絡先。 絶対連絡してよね!」


受け取った紙には、恵奈ちゃんと直ちゃんのSNSのIDが書かれてあった。


「絶対連絡する。 絶対! ありがとう!!」


_あれ? そういえば恵奈ちゃんって……。