めくるめく恋心

さっきまで混んでた自販機前も、今はだいぶ空いていた。

_何飲もうかな?


「どうせアイスティーだろ?」


自販機の前で悩んでいると後ろから聞こえた声。

_この声覚えてる。

振り返れなかった。


「ココ……。」


_この声も知ってる。

恐る恐る振り返ると、そこには直ちゃんと恵奈ちゃんが並んで立っていた。


「……っ。」


_声が出ない。


「ココ……だよね……?」

「っ……。」


涙を必死に堪えて頷くので精一杯だった。今口を開けば絶対に泣いてしまう。

恵奈ちゃんにギュッと抱きしめられ、どうしていいか分からなくて立ち尽くした。

_関わっちゃいけない……離れなきゃいけない……。