やっと中間テストが終わり、今日は楽しみにしていた葉山さんたちとご飯に行く日。いつもはお店を閉めた後も仕事をしている玉置さんだけど、今日は私と同じ時間に切り上げてくれた。


「わ〜お洒落なお店ですね!」

「だろ? 飯も上手いからじゃんじゃん食べろよ。」

「はい! 玉置さんはこのお店来た事あるんですか?」

「何度か。 葉山と一緒じゃないと来ないけど。」

「そうなんですね。」


取りあえず人数分の飲み物を頼んで、私はメニューに目を通した。お店の雰囲気とお腹空いてるせいもあると思うけど、どれも美味しそうで中々決められない。


「ははっ、メニューにガンたれ過ぎだろ。」

「え!? そんな顔してました!?」

「眉間にスゲー皺できてたぞ。 そんなに迷ってんなら俺のお勧め頼もうか?」

「本当ですか? そうしてもらえると助かります。」

「オッケー。 嫌いなものは?」

「パクチーが苦手です……。」

「あ、俺も苦手。 気が合うな。」


葉山さんは笑ってそう言うと店員さんを呼んだ。慣れた調子でサラサラとメニューを読み上げていく。

_よく来てる感じがする。